車のローンを組んだ事がある場合、車検証に記載されている所有者が自分の名前になっていない場合があります。
車の売却や廃車の手続きには、自分の名前に戻すか、ローン会社から必要書類を取り寄せる必要があるんです。
この記事では、手続き方法や必要書類を解説します。
↑ここでは、「トヨタ西東京カローラ」販売店が所有者となっています。
所有権解除とは、自動車ローンを完済した時に、車検証上の所有者を自分名義に変更することをいいます。
ディーラーや中古車販売店でローンを組んだ場合、購入した車は完済までローンの担保として扱われ、車検証上の所有者も販売店や信販会社になっているのが一般的です。車の所有権がないと、車の売却や車検証情報の変更、廃車手続きができない状態になります。
所有権解除は、基本的にはローンを組んだ人が自分で手続きをしなくてはなりません。
本来はローン完済後すぐに「所有権解除の手続き」をすべきですが、所有権解除を行わなくても普段の生活で困ることはほとんどありません。そのためローン完済後も所有権解除を行わず、車の売却など所有権の変更が必要になってから手続きをする人も多いようです。
所有権解除には10日から2週間程度かかるため、売却のタイミングで所有権解除しようとすると、売却までに時間がかかってしまうため、早めにお手続きをはじめておく事をオススメします。
準備編: 手元に車検証とローン会社から届く完済証明書を用意
所有権解除の手続きを始めるには、車検証と完済証明書が必要です。車検証は、常に車の中に置いてあるはずです。
完済証明書とは、ローンの完済を証明する書類のことです。「契約終了通知書」といった名称で扱われていることも多く、一般にはローン会社が完済を確認してから1週間~10日程度で自宅に郵送されます。
完済証明書を紛失していたり、ローン完済以降も書類が届かなかったりした場合はローン会社に再発行を依頼しましょう。
①車検証の所有者欄に記載のローン会社へ連絡し必要書類と送付先を確認
車検証と完済証明書を準備したら、車検証の所有者欄に記載されているローン会社に連絡しましょう。電話で所有権解除を希望していることを伝えると、車検証や完済証明書の内容を質問されます。その後、所有権解除のために契約者がローン会社に送る書類やその送付先を教えてもらえます。
電話以外にも、各ローン会社で問い合わせ窓口や所有権解除用のWeb受付フォームを用意していることも多いので、そちらを利用しても良いでしょう。
②必要書類を指定された送付先へ郵送
必要書類を用意し、指定された送付先へ郵送します。この必要書類の中には、所有権解除を依頼する書類と、陸運支局で車検証の名義を書き換えるための書類が含まれています。
必要書類はローン会社によっても差がありますが、一般的には以下のような書類が必要です。
- 車検証(コピー可の場合もあり。基本は原本)
- 印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)
- 委任状
- ローン完済証明書
- 所有権解除依頼書
- 納税証明書(コピー可の場合もあり)
委任状や所有権解除依頼書などの書類は、ローン会社側で雛形を用意しているのが一般的です。公式サイトでダウンロードできることが多いです。確認してみましょう。
また、ローン返済中に住所変更や婚姻による改姓があった場合、別途住民票や戸籍謄本/抄本などが必要になります。必要書類が複雑になるため、ローン会社の所有権解除窓口に確認をとりましょう。
郵送にあたっては、送付書類に車検証や印鑑証明など重要で個人情報が多く含まれるため、簡易書留、レターパック500などの追跡可能な手段で送ります。必ず追跡番号をメモしてください。
③ 所有権が放棄され、名義変更に必要な書類が送られてくる
送った書類に不備がなければ、その後1週間~10日程度でローン会社から書類が送られてきます。送付されるのは、ローン会社が所有権を放棄したことを証明するとともに、次のステップである車検証の名義変更手続きで必要となる以下のような書類です。
- 印鑑証明書
- 委任状
- 譲渡証明書
上記の書類は普通自動車の場合です。軽自動車の場合、
一般的には軽自動車所有者承諾書と申請依頼書が送られてきます。
以上の書類をハッピーカーズへお渡し頂ければ、売却が可能となります。その他必要書類は当店までご確認ください。